江原啓之批判の誤解を解く  〜 江原さんを応援するサイト〜



 <昌清霊の古語について>


  ネット上に、昌清霊が古代語を語るのはおかしいという批判があります。

 入神による霊界通信は、霊媒の持っている文章・語彙を用いるので、古語や外国語を語ることはありえず、常にその霊媒が持っている現代語を述べる。 だから昌清霊も江原氏を通して、必ず現代日本語を語らなくてはならない。古語を語る昌清霊の通信は、偽作だと述べています。

 その説が間違えであることを証明する論拠を集めてみました。

  ◇

 日本の代表的な霊界通信、「小桜姫物語」 浅野和三郎著 (潮文社)には、古語が全般に使われています。 本の一例を上げてみます。

「今日はとんだお邪魔を致しまする。 では御免遊ばしませ………。」 P166
「いかがでござる……人間よりも些(ち)と腕ぶしが強いでござろうが……」 P168
「それから先は汝(そち)一人で行くのじゃ。 何(なに)も修行の為である。 あまり俺(わし)に依(た)よる気になっては面白うない………。」 P82

 江原啓之氏は、「ほぼ日記」で――、
 「小桜姫物語」の通信霊、「小桜姫」は、鎌倉時代の霊で、日本にスピリチュアリズムをもたらした
浅野和三郎氏の奥方が霊媒となり、数年に渡って口述したものを浅野和三郎氏が筆記したものだと
述べています。
 また、その通信は、その後、調査を重ね、通信で語られた史実などと符合したことにより、我が国の
スピリチュアリズムにおける、記念碑的な霊界通信になったと述べています。
 (「霊界通信・小桜姫物語」 浅野和三郎著 (潮文社)の、前書き、解説、後書き 参照)

 浅野和三郎氏は、日本スピリチュアリズムの開拓者であり、多くの偉業を残した人物です。



 浅野和三郎氏はこう言っています。

 「通信の内容は全然原文のままで、私意を加えて歪曲せしめたような箇所はただの一箇所もありません。 その点は特に御留意を願いたいと存じます。」
「霊界通信・小桜姫物語」 解説 P4

 浅野和三郎氏が、本当は現代日本語で口述され、筆記された原文を、古語で着色したなどということは、考えようもありません。


 ◇

  またシルバー・バーチの霊訓には、こう書かれています。
 シルバー・バーチの霊媒、「モーリス・バーバネル」 ご自身が書かれているものです。

 「仕事柄、私は毎日のように文章を書いている。 が、自分の書いたものをあとで読んで満足できたためしがない。 単語なり句なり文章なりを、どこか書き改める必要があるのである。 ところが、シルバー・バーチの霊言にはそれがない。 コンマやセミコロン、ピリオド等をこちらで適当に書き込むほかは、一点の非のうちどころもないのである。
 それに加えてもう一つ興味深いのは、その文章の中に私が普段まず使用しないような古語が時おり
混ざっている
ことである。」  
 『「シルバー・バーチの霊訓 (十) 近藤千雄訳 潮文社」 十二章 シルバー・バーチと私 P221〜222 』

 シルバー・バーチも時おり古語を語ったと書かれてあります。
シルバー・バーチは、紀元前の古代霊です。 「シルバー・バーチの霊訓(一)P198参照」

 「霊媒を通じて語りはじめた頃のバーチの英語は、語彙も少なく、へんなアクセントがあった。 しかし年とともに、急速に進歩を遂げ、衆に秀れて簡明で雄弁なものとなった」
(シルバー・バーチの霊言集 P211 A・W・オースティン編 桑原啓善訳 潮文社)
また、「最初はたどたどしい英語だった」とも書かれています。
昌清霊もシルバー・バーチと同じ過程を踏んで、現代語に慣れて行ったと江原啓之さんは仰っています。


 ◇

 浅野和三郎氏の有名な著書 「心霊講座」には、こう書かれています。

 「北米合衆国にはフォックス姉妹の幽霊事件の他に、その前後に於て無数の心霊現象が起こり、霊媒が現われ、同時に心霊問題に関する雑誌や書物も沢山出て居(お)ります。
 心霊現象中有名なのには一八五〇年に起った牧師フェルプス家の騒々しい幽霊現象、所謂(いわゆる)ポルターガイスト現象 Poltergeist phenomena. があります。 家具類が飛んだり、窓が壊れたり、又敲音(ラップ)が聴えたりして、それが十八ヶ月間続いたといいます。
 霊媒では裁判官エドマンズの娘ラウラ嬢は恍惚状態に於てギリシア語、ラティン語、イタリア語、ドイツ語、ゲール語、ヘブリュー語、フランス語、スペイン語等を自由に喋ったといいます。 ボストンの最初の霊媒サンダアランド嬢というのもなかなかの人気を惹き起こしたらしい。 物理的心霊現象の霊媒としてはジョウジ・レッドマン、霊視能力と予言にかけて無比と称せられたホルタア夫人、自動書記のチャールズ・リントン、外国語を自由に喋るブルックス嬢、並(ならび)にスコット嬢、その他沢山あります。 とても茲(ここ)にその姓名を挙げきれません。」
  (心霊講座 p.63 浅野和三郎著 潮文社)

 この様に、霊媒が自分の言葉でない外国語を語るケースが書かれています。 
この様な話は良く聞きます。

 ◇

  また、
 「わしが使う言葉の一つ一つ、そのほとんどは忘れた。 覚えておる言葉もあれば、覚えていない言葉もある。 覚えている言葉はそのまま使えるが、そうでないものは、この霊媒(江原)の知識から拾い出し、
語るわけじゃ。 」   『スピリチュアルメッセージU』 (飛鳥新社) P49

という昌清霊の言葉に、「霊はいったん記憶したことは、決して忘れることはない」のでおかしいという批判があります。 「忘れてもいつでも思い出すことができる」と――。


 そうなのでしょうか?
「ベールの彼方の生活」 G・V・オーエン著 近藤千雄訳、には、こう書かれています。

 「(質問)――地上時代の名前や年代はとても伝えにくいようですね。 そちらからの通信を受けている者には一様にそう感じられます。どうしてなのでしょう?
    (中略)
 (解答) ・・・・では名前のことからお話しましょう。 これは死後しばらくは記憶しています。 しかしそのうち新しい名前をもらってそれをいつも使用するので、地上時代の名前は次第に使わなくなります。 すると記憶が薄れ、おぼろげとなり、ついにはほとんど、ないしは完全に記憶が消滅してしまいます。 (中略)  しかし何といっても進化に伴って地上圏との距離が大きくなるにつれて地上時代への関心が薄れていくことが最大の要因でしょう。 霊界でのその後の無数の体験をへるうちに、すっかり忘れ去られていきます。 記録を調べればいつでも知ることはできます。 が、その必要性もめったに生ずるものではありません。
 地上時代の年代が思い出しにくいのも似たような理由によります。 (中略) 地上時代のことが刻々と遠ざかり、一方では次々と新しい出来ごとがつながっていくために、今ただちに地上時代のことを拾い出してそれが地上の年代でいつだったかを特定するのはとても困難となります。」 
 ベールの彼方の生活(四)P84〜85


 通信霊の方々は、名前や年代は忘れて、伝えにくいと言っております。
自分の名前を忘れる人は誰もいませんが、それが完全に忘れて"消滅"すると言っているのですから、地上の言葉を忘れるのも同様でしょう。 霊界では言葉がいらないのですから。
霊は、様々な体験から得た魂の学びを、決して忘れることはないと学んでおりますが、必要ない知識は
忘れて行くようです。
ですから、昌清霊が地上時代の言葉を忘れたと言っても、少しもおかしくありません。

 「記録を調べればいつでも知ることはできます」とありますが、反面、取り出すのは困難だとも言っているようです。 その記録は恐らく、アカシックレコードと呼ばれるものだと思いますが、昌清霊が地上時代の言葉を忘れても、現代人には通じない古い言葉を、記録を調べて思い出す必要はないわけです。 
江原氏という霊媒を通して語ればいいのですから。


 ◇

 「わしが使う言葉の一つ一つ、そのほとんどは忘れた。 覚えておる言葉もあれば、覚えていない言葉もある。 覚えている言葉はそのまま使えるが、そうでないものは、この霊媒(江原)の知識から拾い出し、
語るわけじゃ。 」       『スピリチュアルメッセージU』 (飛鳥新社) P49

 昌清霊は、自分の言葉(古語)を「ほとんど忘れた」と言っています。
ですから、昌清霊の言葉のほとんどは、江原啓之氏の語彙、知識から取り出した現代語です。
ですから、「ぬし」や「〜じゃ」などが気にならなければ(笑)、たいへん読みやすい文章になっております。
もし昌清霊が当時の古語を語っていたら、現代人には何を言っているのかわからなかったでしょう。
昌清霊が使っている古語はわずかです。 雰囲気を大切にし、古語を残したのです。


 ◇

 江原啓之氏の心霊研究は、22年以上に及び、優秀な霊媒の「招霊実験」に、何度も立ち合せていただいたとのことです。
 心霊研究の都だったイギリスの「SAGB」や、日本でも過去には日本心霊科学協会に於いて、様々な
「招霊実験」が行われて来ました。
そのような場で、霊媒が、理解不能な「完全古語」や「外国語」を話すのを目のあたりにしてきたそうです。
霊媒が知るはずのない、外国語や古語を話すことが、その通信が真実であるという有力な証拠の一つになるのです。

 江原啓之さんは、数多くの有名な霊能者たち、ヒーラーの「テリー・ゴードン」 「ネラ・ジョーンズ」
「ドリス・コリンズ」などからかわいがられ、指導を受けてきました。
また、イギリスに渡ってスピリチュアリズムを学んだ日本の霊能者の師匠に恵まれていたと述べています。
 また、江原氏は以前に試験を受けて、世界ヒーリング連盟から、「スピリチュアル・ヒーラー」としての認定も受けています。

テリー・ゴードン
 伝説的な心霊治療家バリー・エドワーズの指導を直に受けた人物

ネラ・ジョーンズ
 霊能を犯罪捜査に発揮して大活躍した。

ドリス・コリンズ
 十八歳から霊媒として活動し始め、海外を含む公演ツアーやテレビ出演、本の執筆を盛んに行い、心霊の否定派たちを論破し続けてきた傑物。 ロイヤル・アルバート・ホールという、日本でいえば日本武道館のような大きな会場を三日間満員にしたこともある。
 江原啓之著 「スピリチュアル人生相談」 P48〜55参照




戻る





家並み